◆◇ あらすじ ◇◆
道化一人を従えて、夜毎に荒野をさすらう重ね着の王様。
彼は『王様は裸だ!』という子供の声によって、国中の笑い者になり、
今は城を追われて隠遁者となった、裸の王様だった。
アンデルセンの『裸の王様』とドン・キホーテの物語をモチーフにし、
理想と現実の葛藤を描いた作品。
物語は、スペインの名作『ドン・キホーテ』の世界観を下敷きにしながら、
「理想」と「現実」、「正気」と「狂気」の境界を問いかける寓話的な作品です。
主人公は、自らを遍歴の騎士だと信じる男。
彼は“ラ・マンチャの王様”として、荒廃した現実世界の中で
理想と正義を掲げ、風車に立ち向かうドン・キホーテのように突き進みます。
しかし周囲の人々から見れば、彼はただの愚か者、
現実が見えない滑稽な存在にしか映りません。
彼の妄想とも理想ともつかない言動を通して進み、
彼は「愚者には見えない」と語りながら、
見えないはずの“王様の裸”を見ようとし、
また他者にも見せようとします。
そこでは、何が真実で、何が幻想なのか…。